メモリーハンティング
応募者の情報 | |
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ご氏名 | 北本朝展 |
ご所属 | 国立情報学研究所 |
e-mailアドレス | [非公開] |
応募するアプリケーションの情報 | |
アプリケーションの名称 | メモリーハンティング |
アプリケーションのURL | http://dsr.nii.ac.jp/memory-hunting/ |
アプリケーションの概略説明 | メモハンは、実世界のいまを写真に記録し、過去の写真にリンクするアプリ。同一構図の写真をみんなで撮影すれば、災害復興等の時間変化を疑似的に定点観測できます。また「聖地巡礼」等の観光にも利用は広がります。 |
アプリケーションの詳細説明 |
メモハンの基本的な機能は、カメラのファインダー上に過去の写真を半透明で重ね、現在の風景と構図を合わせてシャッターを押すというものです。スマートフォンの登場によって、カメラのファインダーに別の写真を重ねることが可能になりました。「こんな写真を撮ってみませんか」と提案する「アクティブ・ファインダー」の仕組みを、防災や観光など様々な分野に適用していきたいと考えています。
メモハンはまず、同一構図の写真を撮るという問題を解決します。これまでのカメラで定点観測をするには、写真と風景を心的回転により一致させるという難しい作業が必要でしたが、メモハンではファインダー上で写真と風景を直接比較できるため、古写真の歴史景観の分析や災害復興の記録などの定点観測が劇的に簡単になります。 さらにメモハンは、同一構図の写真を撮るという問題を楽しくします。同一構図で写真を撮るには、現地の風景を分析して構図を理解した上でシャッターを押す必要があり、これにはゲーム的な楽しさがあります。さらに自分にとっての「聖地」でこれを体験することで、身体性のレベルでコンテンツとの一体感を味わえる楽しさがあります。 このようなアプリは新しい写真文化、すなわち、過去の写真を引用した現在の写真や、過去の写真に新たな要素を加えた現在の写真など、創作的なリンクに基づく写真アルバムを生み出す可能性があります。また、みんなで同一構図の写真を撮影することは、単なる記念写真が定点観測という社会貢献になり、そこから新たな表現を生み出していく期待もあります。 なおメモハンは拡張現実(AR)とは似て非なるものです。写真を重ねるのは、風景の中ではなくカメラのファインダーの上です。たったこれだけの違いが、アプリの特徴を大きく変化させます。ARは風景中に表示された過去の写真の受動的な鑑賞を目的とする場合が多いのに対し、メモハンは現在の風景を能動的に記録して共有するためのツールとなります。 メモハンはAndroidアプリをGoogle Playで公開しています。利用は無料です。なお応募時点では利用者登録機能が完成していないため、共通パスワードでの利用となります。パスワードについてはウェブサイトをご確認ください。 |
利用したデータセット | インドネシア・アチェ津波被災地写真集、バンダアチェ今昔写真集、神戸市オープンデータ:阪神・淡路大震災「1.17の記録」、ふじのくにオープンデータ:富士山ビューポイント |
アプリケーションの権利指定 |
全ての権利の主張
作品の著作権は応募者に帰属し、いかなる修正、変更、利用も応募者の許可なくしてはできない。
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アイコン | |
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