かいけつ!エクスプレス
応募者の情報 | |
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ご氏名 | OKPU LODプロジェクト |
ご所属 | 岡山県立大学 |
e-mailアドレス | [非公開] |
応募するアイデアの情報 | |
アイデアの名称 | かいけつ!エクスプレス |
アイデアの概略説明 | 電車乗車中に自分や同伴の幼児等が「急にトイレ個室を要する状態」になった時、鉄道運行情報、駅構内図データ、個室データ等を使って、ワンクリックで最適な行動プランを提示し、利用者をナビゲートする |
アイデアの詳細説明 |
本アプリの目的: 精神的・肉体的ストレスにより通勤や出張等の外出時にお腹の調子が悪くなる人がいる。実際、これに対応する薬品(ストッパ下痢止め/ライオン株式会社)がヒット商品になっている。本アイデアは特に電車乗車中に「急を要する事態」になった場合の行動支援を行おうとするものである。 本アイデアは、幼児同伴の外出時(幼児はしばしば急にトイレに行きたがる)や、バリアフリー設備情報を追加することにより、これらを要する人の外出時など、広い場面で適用可能である。 アプリの機能: 本アプリは次の2つの機能を持つ。 機能1:起動したら特段の操作なしに最適と考えられる行動プランを2つ提示する。 行動プランとは「どの駅で降りてどのトイレに行くか」であり、到達までの時間、階段の有無などの経路の特徴、個室の空室率などの候補選択の手がかりとなる補助情報が簡潔に提示される。 機能2:前記の候補のうち1つを選ぶと、降車駅名および降車した後の経路の概略が表示される。 経路の概略とは「降りて進行方向20メートルほどの階段を上がって右」などのシンプルな指示である(将来的には音声ナビゲーションなどを組み込む可能性がある) 以上の通り、本アプリは「起動して候補を一つ選ぶ」というシンプルな操作のみで行動を支援する。 内部処理とオープンデータ: 本アプリを実現するためにはユーザが起動時点で取りうる最適な行動をプラニングし、その結果にもとづいて利用者にナビゲーション情報を提示することが必要である。計算機的には広い意味での経路探索問題を解くことになるが、単に到達時間の短さだけでなく、行動の難易度(階段や障害物、混雑度)、個室の空室率などを総合的に評価しなければならない。 以上を実現するために必要な処理は次の3つである。 【A】乗車中の電車の各駅への到着時刻と到着位置(ホーム)の予測 【B】到着駅での最適経路探索 【C】トイレ個室の仕様と空室率予測 以下ではそれぞれについて必要とするオープンデータと処理の概要について述べる 【A】ユーザが乗車中の電車が各駅にいつ到着するか ・ユーザが乗車中の電車を特定し(A1)、その電車の到着時刻を予測する(A2) 【A1】ユーザが乗車中の電車の特定 ・ユーザが操作した時刻のユーザの位置とその付近の各電車の位置がわかれば良い ・ユーザの位置の取得:端末のGPSにより数メートル程度の精度で取得可能 ・電車の位置の取得: 次のオープンデータのいずれかを利用 *Open Data:鉄道ダイヤデータ(各駅の発着時刻から電車の位置を推定する)既にデータ化され「乗り換え案内サービス」で利用されているが、データとしてオープンなものとしては、例えばクラウドソーシング型の「駅Lockyのデータ」などが考えられる。 *Open Data:「公共交通オープンデータ研究会」にて検討中のリアルタイム運行情報を活用 【A2】上記で特定された電車が各駅に何時に到着するか ・単純にダイヤ情報がわかれば良い *Open Data:鉄道ダイヤ情報(A1に同じ) 【B】到着駅での経路探索 ・到着ホームからトイレ(複数箇所あればそれぞれについて)経路を探索し(B1)、「コスト」(経路上の障害物や混雑度)を評価する(B2) 【B1】経路の探索 ・地図上の徒歩ルート探索と同様であるが、駅は通常立体構造なのでそれへの対応が必要 *Open Data:駅構内図データ(「公共交通情報流通連携基盤システム」で検討されたようなデータを各駅用に作成) 【B2】経路移動コストの評価 ・現状で、このためのオープンデータは存在しないと思われるので、当面は適当な推定値(デフォールト値)で代用せざるを得ない。将来的には次を利用 *Open Data:駅構内図データ(詳細版)階段やバリアフリー設備的なものは「駅構内図データ」に含まれていることを期待(ココシル東京駅) *Open Data:交通系ICカードの統計情報(まだオープン化されていない) *Open Data:特定時間帯の混雑状況については改札通過人数等によりある程度の推定が可能 *Open Data:駅構内に混雑度のセンサーを設置しオープンデータ化 *Open Data:クラウドソーシング:混雑状況を書き込んでもらう 【C】トイレ個室の仕様・空室率(混雑度情報) 【C1】個室の仕様 *Open Data:駅構内図データ(詳細版)現在は存在しないと思われるが、トイレの位置だけでなく、個室の数や仕様(洋、和、バリアフリー等)などの詳細情報を期待したい *Open Data:クラウドソーシング:比較的変化の少ないデータなのでクラウドソーシングで一度作れば良い 【C2】混雑度情報 ・当面は適当な推定値で代用せざるを得ない。次のようなオープンデータの公開を期待 *Open Data:センサーデータ:利用状況(使用中/空室)を取得しオープンデータ化 *Open Data:交通系ICカード情報:駅通過人数と個室数等から混雑度を推定 *Open Data:クラウドソーシング:あのトイレはいつも混んでいるetc. 【提案者】 岡山県立大学情報工学部 菊井玄一郎、但馬康宏 同デザイン学部 齋藤美絵子 |
投稿したアイデア | http://iis.cse.oka-pu.ac.jp/kex/ |
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